手術前日(入院1日目)

8:50 病院到着
混雑回避のため私の科の入院手続きは午後ということで、入退院センターでリストバンドだけ受け取り、すぐに病棟へ上がり、病室へ案内してもらう。ベッドは2人部屋の廊下側。すぐに担当の看護師さんがご挨拶にみえてA3一枚の治療計画書をもらい、とりあえず今日の予定を説明してもらう。それから着替え。病院の病衣も借りたけど、少しでも明るい気分でいたかったので自分の持ち込んだものにしておいた。


9:30 採血
ベッドの頭のところに名前のある3人の担当医のうち、Y先生がご挨拶にみえる。ベッドで採血。まだ20代かなあ。初々しさに好感が持てる感じの先生でホッとする。後で見たら腕が内出血で悲惨な色になってたのはご愛敬?


10:00 診察
病棟長の先生による内診と超音波検査。続いて担当医の1人H先生の診察。H先生は今月初めの外来で診察してもらった女性の先生。年齢は私よりやや若いくらい? ショートヘアーでハキハキした感じにカッコよさを感じる。
そのまま内診台のうえで看護師さんによる剃毛とおへその掃除。剃毛は、剃るというよりはバリカンで刈るという感じ。おへそはきれいですね、と言われた。


11:00 面談
Y先生、H先生に導かれ、ダンナと面談室へ。もう1人の担当医H先生は外来診察中とのことで、お2人からの説明。ディスプレイに写したMRIの画像を見ながら、病状の説明を受ける。今のところ、お腹にあける穴がおへそのあたりに1つで済む「単孔式」による手術を予定しているとのこと。ただし、中の様子や状況によっては穴の数が増えたり、大きさが大きくなったり、開腹手術に移行する可能性があるとのこと。後の内容も合併症の可能性など、ほぼ前回の診察のときにもらった書類の通りの内容だった。
書類が多いのにちょっとびっくり。サインしたのは

    • 同意文書
    • 輸血に関する同意書
    • 特定生物由来製品(血漿分画製剤等)使用説明同意書
    • 病理検体に関する説明同意書
    • 教育・学術研究へのご協力のお願い


前回の診察で血糖値が高いことを指摘されていたのでそれがどう影響しそうなのか訊いてみたところ、朝食をしっかり食べたうえでの数値で別の糖尿病の指標となる項目には異常がないから問題はないと思う、とのこと。ただ、手術前後の絶食ために低血糖状態になってしまうことがあるため、少しでも異常を感じたらすぐに知らせてください、とのことだった。

また、術後の痛みは我慢すると血圧が上がったりして良いことではないので、すぐに知らせて痛み止めを使ったほうがいいと。痛みを一番恐れていたので我慢しなくていいのはホッとした。

手術は明日の2番目。1番目の人が8時からでそれが終わり次第の手術室入室となるので、お昼頃が目安になるとのこと。
先生お二人の「頑張りましょうね」との言葉に力強さを感じる。面談後、ダンナは会社へ。


12:00 昼食
今日のお昼までは通常食。ラウンジに行っていただく。
メニューは


カウンターでバーコードをリーダーに示すと、名前とメニューが画面に表示されて、それを職員の方がトレーに乗せてくれる。システマチックだなーと感心。


13:00 シャワー
今後数日間、身体を拭くことはできてもシャワーはできなくなるので。家でお風呂に入ってきたけど、改めてシャワー。2人部屋なので自室にシャワーがある。同室の方が「午後から外出するので自由に使っていいですよ」と言ってくださったので、気兼ねなく。

シャワーへ行こうとタオルを抱えていたところに、担当医のH先生が病室に姿を見せてくださった。「不安はないですか?」「頑張りましょうね」「今日はよくしっかり眠ってくださいね」と。担当医の方と顔を合わせたことで、ずいぶんホッとして、心から「お任せします」という気持ちになれた。


14:00 病棟案内
再び担当看護師さん登場。病棟を案内してもらいがてら、身長と体重の計測。病室に戻って体温と血圧の測定。血圧が上が126でちょっと高め。やっぱり緊張してるのかなあ。明日以降の治療予定について説明してもらう。あと、前もって書いてきた質問票に基づいて昔の病気のこととか、アレルギーの有無などの確認。


15:00 浣腸1回目
看護師さんに説明のときから、「結構迫力ありますよ」と聞かされていた。「でも、グリセリンだと薬のイガイガとした感じが残りますけど、お湯なので、出るとスッキリしますよ」と。
「見るとびっくりしますよ」と言われて処置室に行ってみると、ボトルが点滴スタンドにかけてあってホントにびっくり。500mgだって。
でも、思っていたよりは短い時間で全然楽に入った。できれば3分くらい我慢してほしいけど、ダメだったらすぐ出しちゃってください」と。で、「どんな感じのものが出たか、後で教えてください」と。
余裕で3分待てた。出たものもほとんどお湯。朝、一度お通じがあったし、お昼に食べたものはまだ腸に下りてないから出るものがない、ってところだったのかな。
と思ってたら、30分くらいしてからもっとしっかりしたものが出た。


17:00 麻酔科の先生の説明と診察
麻酔科の先生もやはり若い女性。説明書兼同意書に基づいて、麻酔の種類と手順について説明。全身麻酔であること、気官チューブを入れること、そのため麻酔が覚めた後でのどが痛かったり声が出にくかったりすることがあるが、チューブが生命線なのでご理解ください、という主旨だった。
アレルギーの有無や家族の手術歴などの問診の後、聴診器で診察。「何か質問はないですか?」と訊かれたけど「お任せします」と応えたら、笑いながら「お任せされました。明日、手術室でお待ちしています」と。


19:00 夕食
流動食。メニューは

    • 重湯
    • コーンポタージュ
    • ミルクゼリー
    • オレンジジュース

一瞬のうちに食べ(飲み)終わる


20:00 浣腸2回目
1回目と同様。液が入ってしばらくしたら、お腹がゴロゴロと音を立ててくる。効き方がマイルドで、全然辛さがなかった。


21:00 消灯
電気が消えてもなかなか眠れず、22:00過ぎに睡眠導入剤をもらって就寝。